大人の引きこもり脱出には3冊の本を読め!対策と理解を深める書籍。

大人の引きこもり脱出には3冊の本を読め!対策と理解を深める書籍。

あなたは引きこもりですか?それとも引きこもりの家族のですか?

この記事は、「引きこもりの関係者」以外の人には特に意味の無い記事です。

 

もし、引きこもり状態の本人、もしくは家族の方がこの記事を読んでいるのなら、ぜひ読んで欲しい本を紹介します。

「斎藤環(さいとう たまき)」というかたが書いた3冊の引きこもりに焦点をあてた本で、引きこもり本人も家族の人にも有意義な情報です。

 

私は8年にもおよぶ期間、他人との接触を断って引きこもりニート生活をしていました。

その状態からの脱出のきっかけをつかむことが出来たのは、この3冊の本のおかげだと思っています。

 

本を読めば人生が劇的に変わる!……というわけではありません。

ですが、引きこもり状態で焦っている本人や家族の方にとって「引きこもり」から脱出して社会生活を送るにはどうすればいいのかをつかめると思います。

 

「どうすればいいんだ?」と自分の中の答えを探すよりも、長年「引きこもり」問題にたずさわってきた著者の知識に触れてみてください。

 

私は引きこもり状態から脱出して、遅ればせながら社会生活を送っています。

私に出来たのですから、必ずあなたも引きこもりから脱出できます。

 

大人の引きこもりを理解するためには3冊の本を読んで欲しい

家族の方は、ひきこもりの自立支援団体に頼る前に、もう少し引きこもっている本人の事を理解してみてください。

他人に任せればどうにかなるという短絡的な考えをやめて、知識面での歩み寄りをおすすめします。

 

まずは、ひきこもりを理解するために3冊の本を熟読して欲しい。

 

この三冊の本を読めば、じゅうぶんに引きこもりに対する知識と理解力が養われるはずです。

引きこもっている本人も「このままじゃ、まずい。」ということは分かっています。

 

分かっているけれども行動に移せないジレンマの中にいるのです。

家に引きこもって何年も過ごしている本人も、引きこもりを題材にした3冊の本を読んでみてください。

 

大人の引きこもりからの脱出には、自分の状態の認識が必要不可欠です。

社会に戻るきっかけを探すためにも3冊の本の知識が役に立ちます。

 

実際に私は、これらの本に出会ったことで自分の置かれた状況、どうやって引きこもりから抜け出せるのかの方向性を見つけられたと感じています。

長年「引きこもり」の問題にかかわってきた人の知識に触れてみてください。

 

引きこもりの本人も、家族の方も、読んで損がない書籍です。

 

引きこもりはなぜ「治る」のか?

ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (ちくま文庫)

「斎藤環(さいとう たまき)」という「ひきこもり」問題の治療、支援を行っている医学博士のかたが書いた本です。

ひきこもりとはいったいどういった状態なのか、何を考えてひきこもっているのかを分かりやすく分析しています。

 

この本は治療者に向けた本というよりは、ひきこもりの治療理論を通して理解を深めるための書物と言えるでしょう。

ひきこもりとその家族が抱える問題、課題を理解するために、コフートやラカンなどの精神分析家の理論を提示しています。

 

小難しい話ではなく、そういう精神分析家の考え方があるんだと、かみ砕いて説明しているので理解しやすいです。

「大人の引きこもり状態」の私が読み進めていて、「あぁ、自分は投影性同一視の状態で周りの事をとらえていたんだな」という自分に対する発見ができました。

 

第六章のひきこもりの個人精神療法という章では、「治る」ということは「自由」になるということ、と書かれていてその部分が今でも印象に残っています。

 

この本を読んだだけでひきこもりから脱出できるわけではありません。

 

引きこもりはなぜ「治る」のか?という精神分析的アプローチに関してを知ることが出来る書物です。

私はこの本を読んで、大人の引きこもり状態からの脱出とは「心が自由になる」ことなんだと知ることが出来ました。

 

大人の引きこもり状態の人にも、引きこもっている子供にも、その家族にも一度は読んでもらいたい本です。

ちなみに、ちくま文庫版の表紙の絵は「絶望先生」という漫画のキャラクターで、久米田康治先生のカバー絵。

 

絶望先生は暗い内容の漫画ではなく面白いギャグ漫画です。

さよなら絶望先生(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

「ひきこもり」救出マニュアル<理論編>

「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

毎日の生活の中で、引きこもりと家族がどう接していくべきかの基本的な内容、そして気持ちの持ちようが書かれています。

ひきこもりという状態に対する焦り、不安に常に悩まされているならば読んでみて欲しい。

 

私としては、「ひきこもりはなぜ「治る」のか?」を先に読んでから「ひきこもり」救出マニュアル<理論編>に移ってほしいと思います。

どちらから読み始めてもかまいません。読みやすそうな方から手を付けてみてください。

 

大人の引きこもり時代に出会った本の中で、これほど「もっと早く読んでおけばよかったな」と思った本はありません。

ひきこもり本人も家族のかたも、読んで損がある内容ではありません。

悩んでいるなら手に取ってほしい。そんな本です。

 

amazonだとエディション違いになっているので注意が必要です。(理論編と実践編が同じ商品ページになっています)

 

「ひきこもり」救出マニュアル<実践編>

「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

こちらは実践編となっていますが、本の内容を簡単に説明すると実例にたいする回答集といった具合です。

うだうだとした説教臭い内容ではなく、斎藤環先生が今までの経験をもとに明解に答えているので気持ちのいい内容です。

 

そんな引きこもりに対する対処法があるのか!という新しい発見や、ひきこもりにも様々な状態があるんだなという発見があります。

「ひきこもり」救出マニュアル<理論編>を読んだ後に実践編を読んでみてください。

 

実践編だけでも理解できないわけではありませんが、理論編をしっかり読むことで理解の深さが確実に変わります。

 

大人の引きこもりの解決は対人関係の中にある

「斎藤環(さいとう たまき)」さんの本の中では、たびたび人との関りこそがひきこもりを治療できると書いています。

その際、人薬という言葉を使っていて「人薬」とは人間関係を活用してひきこもりを治療するという概念として提唱しています。

 

私も、大人の引きこもり状態からの脱出には人との関りが必要だと感じています。

ただ、友人関係や学校、会社組織との関りが無くなってしまった「大人の引きこもり」の場合、力になってくれる他人はほぼいません。

 

じゃあ、どうすればいいかと言えば、ヤングキャリアセンターやサポートステーションに設置されている「カウンセラー」を試してみるのがいいでしょう。

家族と面と向かって話し合うのも手でしょうが、私には少々難しかった。

 

無料で使えるカウンセラーを利用して大人の引きこもり状態からの脱出を探るのが一つの手だと言えます。

無料の講座を通して少しずつ他人との関りを増やしていくことで、私はなんとか社会に戻ることが出来ました。

 

まずは焦らずに、上記の3冊の本を熟読するところからはじめてはいかがでしょうか。

引きこもり状態の今は、自分と向き合い理解する時間だと理解しましょう。

 

引きこもりながら自分を理解する

自分とはどんな人間なんだろうか?どんな性格をしているのだろうか?

その理解をするために使える無料の性格診断を2つ紹介します。

 

一つ目は、あなたの強みは何かを診断してくれる「グッドポイント診断」です。

リクナビNEXT

リクナビネクストに登録することで無料で診断することが出来ます。

 

「グッドポイント診断」は、リクナビが提供する転職する人をターゲットとした性格診断ツール。

あなたの強みを理解して、自己PRや志望動機に活用してもらおうというサービスですが、無料で使える性格診断ツールとして優秀なので試してみてください。

自分の強みを理解することで、これからどんな道を進んでいくかの指針を発見できるかもしれません。

 

無料で出来る性格診断として有名なのが次に紹介する「16Personalities」というものです。

16Personalities

これは性格を16種類に分類して、あなたはこんな人間ではありませんかという気付きを与えてくれる性格診断です。

ちなみに私は「提唱者型」でした。全人口の1%未満ってどういうことだ……。

 

自己分析の役に立つので両方とも試してみてください。どちらも無料で活用できます。

 

大人の引きこもり脱出、まとめ

大人の引きこもりから脱出するのは、なかなか難しい課題です。

人間関係が断絶してしまった状態ですと、社会に戻るきっかけがつかみにくいことから長期化しやすいと言えます。

 

引きこもりというのは、のんびりと引きこもっているわけではなく、常に心の中では焦りを抱えているのが真実です。

心の中は「どうすればいいんだ?どうしよう?どうしよう?」と堂々巡りな悩みの中にあります。

 

まずは、ひきこもりの治療に詳しいかたが書いた書物を読むところから始めてみませんか?

 

自分の頭の中だけでは、なんの解決方法も見出せません。私がそうだったから分かるのです。

「斎藤環(さいとう たまき)」先生の3冊の書籍をじっくり読むことで自分の現状の理解が深まります。

そして、少しずつ他人との関係を築いていき社会復帰のきっかけをつかんでください。

 

何もせずに、部屋に引きこもって一人で悩みを抱えていても解決策はふってきません。

まずは、ひきこもりという状態の理解をしてみましょう。

 

大人の引きこもりからの脱出は、自分を見つめなおす作業から始まるのです。

ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (ちくま文庫)

ニート社会復帰への道カテゴリの最新記事