私は大学卒業後、8年間職歴なしの引きこもりニート状態から社会復帰した元ニートです。
私の経験としては、ニートが就職活動を成功させるためには自己分析が絶対に必要だと言い切れます。
なぜ、ニートには自己分析が必要なのでしょうか?
それは自分の事を知らず、売り込みも出来ず、自信もない、経験も職歴もない、無い無いづくしの人間を会社が雇うことは無いからです。
厳しく感じるかもしれませんが、これが現実です。
会社が雇う人間は、少なくとも仕事をちゃんとやってくれる人。
自分のことすらろくに知らず、長所をアピールすることもできず、自信があるようには見えないのがニートの特徴です。
あなたは面接官の前で、自信を持って自分をアピールすることができますか?
出来ると断言できないのであれば、まずは自己分析から始めてください。
ニートの自己分析に最適な無料のサービス「グッドポイント診断」の使い方と就職につながる活用方法。
そして、自己分析を深めるための書籍の紹介をしていきます。
しっかりと自己分析をすませてから就職活動を行えば、ニートでも必ず就職先が見つかります。
はじめは苦しいですが、すこしずつはじめてみてください。
なぜニートは自己分析が必要なのか?
家電量販店の店員が商品のスペックやセールスポイントを知らないままに、テレビや冷蔵庫を売ることができるでしょうか?
商品をお客さんに売り込むには「商品」について十分な知識が必要になります。
面接においても同じことです。
ニートが面接で売り込む商品は「自分自身」という労働力。
あなたの事をしっかりと理解していなければ、面接の場で自分を売り込むことが出来ません。
商品を売り込むためのセールスポイントを知る作業こそが「自己分析」なのです。
無料で使えるグッドポイント診断の使い方
ニートにおすすめな無料サービスとして、リクナビが運営しているグッドポイント診断という便利なサービスがあります。
リクナビネクストに登録することで無料で診断することが出来ます。
これはリクナビという大手企業が作成した、転職者用の転職補助ツールなのですが、ニートでも活用することが出来ます。
もちろんニートでも利用は無料です。
グッドポイント診断は100問くらいの質問に答えることで、あなたの強みはどんなところかを診断して結果を文章で出してくれます。
その診断結果は面接でも使えるもので、私が就活していた時は自己PRと志望動機に一部の文章を使わせてもらいました。
グッドポイント診断の結果を面接で活用するようになってから、面接官に「話す内容が分かりやすくていいね」と言われるようになりました。
面接で採用されるようになったのは、グッドポイント診断の結果を活用しだしてからだと言えます。
面接官に自分の強みをアピールするためにも、ニートはグッドポイント診断を一度はやってみるべきです。
無料で使えるのに使わずに、自分の強みを理解しないまま就活をするのは大損だと言えます。
グッドポイント診断を利用するのに必要なのは、メールアドレスと名前、電話番号、生年月日で、リクナビネクストに登録する必要があります。
グッドポイント診断を利用するにはリクナビネクストへの登録が必要なので、就活専用のメールアドレスを作って登録することをおすすめします。
メールアドレスはGoogleのGメールが使いやすいのでいいと思います。Gメールも無料で作れます。
リクナビネクストに登録しても定期的に就職活動に有益なメールが来るだけです。しかも簡単に登録を解除することが出来ます。
まだ求人に応募する気がなくても求人は眺めておくと求人を見る目が鍛えられるので、週1くらいで目を通しておいてください。
リクナビネクストは未経験でも応募できる求人が多く、中にはニートでも応募できそうな求人も発見できます。
ですが、ニートがいきなり求人をじっくり見てしまうと「あぁ、自分にできそうな仕事はないなぁ……。」とネガティブになりがちなので、最初は眺めるくらいにとどめておきましょう。
グッドポイント診断の結果を活用する
グッドポイント診断の結果はあなたの「強み」です。
ニートが就職活動をするうえでアピールするべきものがその強みの部分。
自己PRや志望動機にグッドポイント診断の結果を活用できます。文章をまるまる使うと無味乾燥なものになってしまうので、使えそうな部分を抜き取って使いましょう。
診断結果で出た「強み」を軸に自己分析をして、その強みを補強することが出来る経験談、体験談を過去から発掘してみてください。
自己PRと志望動機でアピールする「強み」には、説得力を持たせるために根拠と具体例(経験談、体験談)を付けると面接官を納得させる文章になります。
自分の良さを面接官に伝えるために「結論→根拠→具体例→結論」の順で文章を考えましょう。
あなたの「強み」は、自己PRや志望動機以外にも長所や短所、将来の目標など様々な質問に答える上で軸になります。
だいたいの面接での質問への答えは1分以内に終わるようにしてください。1分間で話せる文字数は約300文字前後です。
自己分析をしっかりと行っていれば、面接で聞かれるであろう様々な質問に対応できますし、準備していなかった質問にもとっさに答えられるようになります。
ニートが自己分析を深めるための質問がつまった本を活用してみてください。
ニートにおすすめの自己分析本
自己分析は自分の人生を振り返りながら、真っ白なノートに半生を書き込んでいくといいかと思います。
あなたはどんなことに楽しさやうれしさ、面白さを感じ、どんなことが苦手だ、嫌だと感じるのかを振り返ってみてください。
自己分析の際に役立つのが、今までの事を振り返るきっかけの質問が詰まっている書籍です。
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無くても自己分析は出来ますが、面接での質問の対処としても使えるので一度やってみて損はありません。
自己分析をしないまま面接に挑んだり、就職関連のサービスや転職エージェントを利用するとほぼ確実に挫折します。
ニートは社会経験や人間関係で得られる体験が不足しているため、自分で思っている以上に自分という存在のことが分かっていません。
そんな状態で、例えば転職エージェントを使って就職先を探そうとしてしまうと、担当のコンサルタントに確実にカモにされます。
自己分析が出来ていないという事は自分の意志を持っていないようなものです。
そんな人間を言葉巧みに操って、簡単に就職できる「特定派遣の正社員」に誘導する悪質な転職エージェントも中にはあります。
私がはじめて利用した転職エージェントがまさにそれで、散々な目にあわされました。
そのせいで私は半年近く何も手につかない精神状態になってしまい、辛い時間を経験しました。
同じような目に合わないためにも自己分析をしっかりとやって、自分の事を誰よりも深く理解してください。
ニートが就職して社会に出るためにはどうあっても自己分析が必要です。
自己分析さえしっかりやっていれば、面接で自己否定されようが圧迫面接されようが「あぁ、この面接官とは価値観があわないな!」と落ち込まずに次の行動に移せるようになります。
自分を知らなければ、自分に自信なんて持てません。
自己分析こそが、ニートに一番必要な行動と言えます。
行動するのが怖いのであれば、次の本を一度読んでみていただきたい。
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行動をしないままでは何も手に入れられない。それをこの本は心に刻んでくれます。
まとめ
なぜニートは自己分析をしなければならないのか。それは、他人の意見に流されないためでもあります。
自分の意志を持たない人間は簡単に他人の意見に流されます。就職関連の企業には人を人とも思っていない悪質な企業がたくさんあり、それらは簡単に報酬に変えられそうなカモを常に探しています。
社会経験が少ないうえに、誰かに助けて欲しいと考えているニートなんて格好の獲物です。
良い様に使われないためにも、自分の意志をしっかりと持った「いち人間」として社会に出ることを目指してください。
そのためには誰よりも自分のことを理解しないといけません。
そこで重要なのが自己分析です。
私はニート時代、自己分析という言葉が大嫌いでした。今でもあまり好きではありません。
ですが、悪質な転職コンサルタントに振り回され、面接で人格否定され、理不尽な扱いをされてやっと気づきました。
自分を誰よりも深く理解しなければ、他人の言葉に心がかき乱されるのだということを。
ニートが社会復帰に苦戦するのは不出来な自分を認識したくないという思いと、世の中の他人に対する恐怖ではないでしょうか。
自己分析とは様々な恐怖や不安に対処するための「個」を確立する作業でもあります。
なかなか就職活動に踏み出せずにうだうだしているなら、まずは一人でも出来る自己分析をニートはやるべきだと断言します。
8年間も引きこもりのニートをやっていて、職歴なしで30代に突入してしまった私でも就職は出来ました。
私でも出来たのだから、あなたも出来ます!
すこしずつでいいので前に進む行動をしていきましょう。