Booksphere

[評価・感想]アヴァルト

アヴァルト  漫画の評価、感想、試し読み

作品名アヴァルト
作者光永康則
出版社講談社
巻数全6巻
ジャンルSF
アニメ×
エロ要素ちょっとグロ
  
おすすめ度★★★★
ストーリー★★★★
絵のきれいさ★★★★
キャラのかわいさ★★★★
個性豊かなキャラクター★★★★
世界観★★★★★
エロス

作品紹介

 異様な姿のスパゲッティと呼ばれるモンスターになすすべなく殺されていく人間たち。そこへ空から人々に神と呼ばれる存在アヴァルトが降り立つ。世界は、人間たちはアヴァルトによって管理され、生殺与奪はアヴァルトの采配次第。無敵の彼らアヴァルトに勝てるものなどいなかった。
 だが、母を目の前で殺された少年が世界の不条理アヴァルトへと立ち向かう。予測不能のダークファンタジーが幕を上げる。

作品の感想

 アヴァルトは作者「光永康則」が贈る「シリウス」創刊10周年の記念作品として連載が開始されました。光永康則の代表作は「怪物王女」、「南Q阿伝」、「カコとニセ探偵」などの人気作を数多く輩出してきました。

 私は中でも「怪物王女」と「南Q阿伝」が好きです。どちらもストーリー的には繋がった世界の作品でいろいろな趣向の話が展開されるので時間を忘れてページを読み進めることが出来る作品です。怪物王女は20巻でストーリーに決着がつきましたが、どうやら連載が再開されるようです。その辺は光永康則作品のいちファンとして楽しみにしています。

 さて、このアヴァルトは作者「光永康則」がシリウスで連載するSFファンタジー作品です。主人公はファンタジー世界で生きる白髪の少年タギ、そしてカエルの姿のロイドであり、この二人の視点から世界の真相が明らかになっていくというストーリーです。

 このファンタジー世界ではアヴァルトと呼ばれる神が世界を支配しています。スパゲッティというキモイモンスターが人々を苦しめるのですが、人間ではかなわない敵もアヴァルトは一撃で殺してしまいます。神は空から人々が襲われるのを眺め一定数が死んだ頃を見計らって地上に降り立ちます。誰もかなわない無敵の存在ゆえに神と呼ばれているのがアヴァルトなのです。

 このアヴァルトという作品では結構な頻度で人がむごたらしく死にます。スパゲッティにくし刺しにされたり、胴体を引きちぎられたり、アヴァルトに真っ二つにされたりとモブは盛大に死にます。光永康則の他の作品でも人間は普通に死にます。男も女も子供も老人も見境なく死にますが、それほどグロい表現ではないと私は思います。なんというかストーリーのエッセンスとして人間が死ななければならないから殺しているみたいな感じがします。

 話は変わりますが、アヴァルトの1巻では魅力的な女の子のキャラクターはほぼ出ません。1巻ではシノアくらいでしょうか、後死んでしまったタギのお母さんの二人だけかな。光永康則作品ではどの作品も魅力的な女の子のキャラクターが登場しストーリーが展開していくのでアヴァルトの1巻を読んだ時、「いつもと違う!」と思いました。シノアちゃんはすごくかわいいですが、一人だけだと少し華が足りないかなとも思います。

 はっきり言って、アヴァルトは1巻の時点ではあまりストーリー的に盛り上がりません。かわいい女の子もあんまりでないし、スパゲッティと呼ばれる敵モンスターはキモイし、アヴァルトと呼ばれる神は傍若無人だし…。ただ、1巻の最後の方から2巻にかけてストーリーが大きく動き出します。

 ストーリーが動き出し、登場するキャラクター達も増えてくると途端に面白くなっていきます。それぞれの巻に見どころもしっかりあり、なにより巻の最後は次はどうなるんだと思わせるようなストーリーの展開で次巻が待ち遠しいほどです。

 アヴァルトは最近はやりの異世界転生ものとは、かなり違う作品で最初手に取る前は異世界ものに挑戦したのかなと思いました。ですが、異世界転生ものとは全く違います。コールドスリープから目覚めたら地球がファンタジー世界になっていた!みたいなストーリーです。オンラインゲームが現実の世界を侵食してしまった世界で神をなのるアヴァルトの正体を探るストーリーといえばわかりやすいでしょうか。

 光永康則のアヴァルトは他の作品同様面白い作品になっています。1巻を読んだ時は失敗したかな?とも思いましたが杞憂でした。巻数を重ねるごとに面白くなっていきます。かわいい魅力的な女の子のキャラクターもしっかりとストーリーに登場します。アヴァルトは今までなかったタイプの面白いストーリーなのでおすすめの漫画作品の一つです。どうぞアヴァルトを手に取ってみてください2巻からストーリーが面白くなっていきますよ。

2018年2月追記
 第6巻でアヴァルトは完結しました。まさかの打ち切りエンドでした。5巻でこれからアヴァルトたちに反旗を翻し、姫や他のアバターたちとも合流して激しい戦いが始まるのだ、と思っていましたが6巻で話を急速に畳んでしまいました。まだまだ、いくらでもストーリーを膨らませる要素はあったと思いますが、残念なことに完全な打ち切り特有の終わり方でした。

 しかし、ストーリーとしてはアヴァルトとの決着も付きましたし、悪いものではありません。最後が早急すぎただけで、全体としては面白い漫画に仕上がっています。謎な部分はいくつか残したままでしたが、打ち切りにしては多くの伏線や謎を回収できたのではないかと思います。

 アヴァルトの中で一人だけ裸だった、ガヤルドという存在がなぜ裸なのかもわかりました。このガヤルドはゲームに登場するNPCの中でも王様の役どころでした。そのため、裸の王様という意味合いで作者がガヤルドを裸にしていたのでしょう。あんなに偉そうだったガヤルドも、他のアヴァルトたちもかなりあっさりとある存在たちに滅ぼされてしまう様は衝撃的でした。

 タギという少年がアヴァルトと同じ髪の色を持つから何なんだとか、なぜアヴァルトに対抗できる武器が家宝として残されていたのかとか、はっきりと回収されていない部分もありますが、打ち切りなのだから仕方ないのです。作者は新・怪物王女がはじまるため、そちらに力を注いでくれるのでしょう。

 アヴァルトは打ち切りエンドでしたが、面白いテーマの作品でした。気になった方は全6巻と短いですし、読んでみてはいかがでしょうか。

この作品の関連商品

おすすめ情報

Kobo Aura ONE コミックEdition

Apple iPad mini 4 Wi-Fiモデル 128GBアップル タブレット PC 単体 新品

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ブラック


おすすめ漫画特集

ジャンル別

ページのトップへ戻る